ゲームの里

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天地を喰らう / レビュー(ネタバレ含む)

長所(Good point)

★FC-RPGとして各種システム面で優れている
  • ドラクエ等に比べて移動速度が倍。
  • 総攻撃コマンドで通常攻撃のみを高速で行う。(これは2年前発売の女神転生等でもあった)
  • 7人パーティ編成が可能。(実際に戦うのは5人)
  • フィールドでエンカウントした武将は一定確率で仲間に出来、64人まで預ける事が出来る。
  • 道具や装備を持っていた武将を編成所に預け、別の武将を加えても自動的にそれらが引き継がれる。
    このおかげで再編が容易。
★良テンポ
  • 前述の通り、移動速度が倍な事と総攻撃コマンドのおかげでテンポ良く進める。
  • レトロゲーあるあるのレベリングもほぼ必要ない。むしろ上げ過ぎると兵糧が減り易くなる。
★良BGM
  • 全体的に音楽が良く、雰囲気に合っている。
  • フィールド曲は中盤になると変更され、戦闘曲も3種ある。

短所(Bad point)

★各種システム面で惜しい所が散見される
  • 戦闘中に兵士数上限が見えない為、ある程度プレイヤーが覚えてないと回復に困る。
  • 町を覚えにくい。絶対数が多く、中国名称の為に馴染みが薄く、カタカナオンリーなのも覚えにくさに拍車を掛けている。
    「●●に行け」と言われてもワープ先でない事も多く、登録箇所も町全体の半分以下なのも辛い。
  • 店に看板がない為、入るまで分からない。
    ただでさえ「武具屋、道具屋、記録所、編成所、宿屋」と施設が多いのに…
    むしろ内部に看板が掲げられている。ソレ外に掲げてくれと
★終盤は策略ありきなゲームバランス
  • 後半になると「暗殺による即死、撃免による物理無効バリア」等を敵が行ってくる為、こちらも策略を駆使しないとほぼ勝てない。
    これ自体は戦略性の高さも相まって良い事なのだが、相手側がSP無限なのが理不尽
  • 終盤ともなると回復ポイント無しで連戦が多い上に策免(策略封じ)を使い続けなければならずSPがキツくなる茨の道が始まる。
    こういった苦難はレトロゲーあるあるだし、刻んで進行すれば良い話なのだが、
    先制して策略を行いたいのにその指標となる素早さパラメータがマスクデータとなっている。理不尽。
  • こちらのSPが切れると、相手は無限ベホマを連発する状況になるので詰む。
  • 但し本作は全滅しても戻されるだけで所持金半分等のペナルティが皆無なのが幸いしている。
★策略が要らない内容で上書きされる
  • 策略は「火計、水計、回復計、バフ、デバフ、特殊計」の6枠で構成され、軍師の知力とレベルで決定される。
    そしてレベルの向上に伴って各枠の計は進化する。(錬火→業火など)
    これのせいで「便利な銀仙(全体回復)が完復(単体全快)に上書きされて不便になった」等の事態が度々起こる。
    単純に既存の策略を残す造りじゃイカンかったのか…?
  • 孔明の知力が高すぎる為に暗殺の計が使えなくなるのもこの一つ。
    やや知力で劣る姜維を軍師に据えるという戦略をあえて用意しているとも考えられる。

感想(Comment)

本作はカプコンが送る三国志を題材にしたRPGです。
1989年発売の、ファミコン中期の作品になりますが、ゾイド2やファミコンジャンプといった操作性がアレな作品が多い時代でこれだけの完成度なのはホントに凄い。
パケ裏
パケ裏のキャッチコピーは「乱世こそ男の世界だ!」
そう掲げるだけあって、登場人物の99.5%は暑苦しい男達です(´ω`*)

当時は周りにコレをプレイしている友人がおらず、僕自身興味の範疇外でした。
というか三国志そのものが当時はマイナーだった気がします。

2025年現在じゃ三国志は色々な媒体で注目されるようになりましたね。
デジタルカードゲームの三国志大戦とか、
転生した孔明が歌手を成り上がらせるパリピ孔明なるアニメとか、
武将を女体化した作品とかもあった気がします。
そんなワケで今では横山版三国志を読んで多少知った気になってる僕が、
2025年現在になって今更プレイしてみる事になりましたヽ( '▽')ノ

プレイしてまずビックリしたのは、歩くのが速い!
FC-RPGでこれだけ歩くのが速いのは貴重ですね。思い当たるだけでもナイトガンダム物語2以降くらい?

見た目はモロにドラクエなんですが、それだけに遊びやすい。
各武将に顔グラはあるし、戦闘システムも快適。

総攻撃(高速オートコマンド)で「一生懸命戦っている」感のある戦闘。
タイパを重視した、時代を先取ってる感が凄いクオリティですねヽ( '▽')ノ

HPにあたる部分は「兵士数」になっており、
これが多いほど攻撃力が上がったりするので高く保つ必要があったりするのも特徴的。

他にも兵糧というパラメータがあり、歩く度に減っていきます。
この兵糧がゼロになると1歩ごとに兵士数(HP)が減るという毒みたいな状態に。
これに関しては窮屈に感じたので要らないと感じたかな( '~';)

一方でストーリー描写はどうかというと…ファミコンなりに頑張ってます。

冒頭からむさ苦しい一枚絵が表示されたり。
以降は残念ながら一枚絵はないんですが、全武将に顔グラがあるのは凄い。

漫画版「天地を喰らう」は天界だの竜王だのが登場し、ファンタジー色が強い模様ですが、本作にはそんなのは皆無。
天地というよりは三国志名義で出しても良かったのでは…?

ただ本作はファミコン容量なだけに、コレ単体で三国志の大体が分かる様な造りにはなっていません。
まず冒頭から少し進んだだけで主人公の劉備が永久離脱する事にビックリ。

いや史実通りではあるんですが…
三国志知らない人がやったらお前の物語じゃないんかい!( ゚Д゚)と思うかもしれない。

そして入れ替わりに劉備の養子である劉封が加入するのもビックリ。
君の出番、本来はもっと遥か先だよね( ゚Д゚)?

ココからは関羽&張飛が主人公のようなモンですが、
セリフがあまり無いのと城を攻めては占領して…の繰り返しなので、
このゲーム単体では流れがイマイチピンと来ない所はあるかも。
そして…

その関羽達も、急に「もう若くないから引退して防衛に徹してくれ」と言われて離脱。
そんなに時系列が進んでいたのか( ゚Д゚)
(以降はやや下位互換な息子達にチェンジ)

そんな時の進み方もツッコミ所ではあるんですが、話の内容的にも色々あります。

孫権が兄(孫策)を暗殺していた事になってたり。




曹操の息子(曹丕)を急に裏切る司馬懿。
原作…というか横山版三国志では曹丕達、ひいては魏に忠誠心厚く、最後まで尽くしていたのでかなりおかしい。
天地を喰らうの漫画ではこうなのかな?

本作ではそのまま司馬懿を倒して劉備軍(蜀)が天下統一して終わるので、これ自体もうおかしいんですが( '~';)
パラレルストーリーと考えて良いのかなw

町人に昭和ギャグを言う人がチラホラいるのもチャームポイントヽ( '▽')ノ


ともあれRPGとして全体的に完成度の高い名作だと思いました!
ファミコン中期にしてこのクオリティはホントに凄い。
当時プレイしていたらもう少し早く三国志に入り込めてたかなぁ。惜しい。

続けて「2」をプレイしたいですねヽ( '▽')ノ




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